【要約・書評】『基礎から学ぶ認知心理学』を読んだ感想|認知心理学の初学習者におすすめ

はじめに

こんにちは、CenotenBlogです。

今回は、認知の仕組みについて非常に読み易く書かれた一冊です。
こちら。

著者は立命館大学総合心理学部教授の服部雅史先生です。

本書から学んだこと

✔︎感覚から知覚へ、知覚から認知へのプロセスについて。

✔︎私たちが自分の経験を評価するとき、最も印象的なシーンと最後のシーンだけが大きな影響を与えるピークエンド効果などの認知心理学のいくつかの例。

✔︎認知心理学は、心的表象の概念を使って、計算論的モデルによって心を理解しようとする。

評価

★★★☆☆

あらすじ・内容

私たちは本当に自分自身を正しく認識しているだろうか。記憶や感覚、思考といった人間の認識のしくみとその「不思議さ」に迫る認知心理学。基礎から発展の歴史まで、必要な知識をコンパクトに網羅。知識詰め込み型ではなく、WORK、EXERCISE等、考えながら体感しながら学べる工夫が満載の入門テキストです。

感想

ひとこと感想

認知心理学の初学習者向けの一冊。

思ったこと・感じたこと

各章ごとにわかりやすいトピックがあり、また各トピックの初めに内容をコンパクトにまとめたイントロや、内容の途中にはそれまでの要約や実践課題など、初学習者に優しい工夫がたくさんあって読みやすかった。

琴線に触れた言葉

フォアラー効果(バナーム効果):誰にでもあては当てはまる曖昧な性格記述文を、自分だけに当てはまる性格なものと思ってしまうこと

ピークエンド効果:自分の経験を評価するとき、最も印象的なシーンと最後のシーン(だけ)が大きな影響を与える。

基準の違い(物の見方)によって選択が変わる(フレーミング効果)。それは文章表現の小さな違いによって生じる。

選択肢の文脈が選好を変える(妥協効果、誘引効果)

理由が思いつきやすい選択肢は選ばれやすい

予期後悔は、選択の回避や不作為バイアス(「行動の後悔」は「非行動の後悔よりも大きい。長期的には行動しなかったことの後悔の方が大きくなることが知られている。)を引き起こす。

人間の認知機能や人間らしさ・人に優しい機能に対する関心やニーズはますます高まりつつある。 知識のみならず人間的な考え方や反応パターンなどをさらに組み込むことで、より人間らしい人工知能やロボットが現れることになるかもしれない。

終わり

今回は、これから認知心理学の勉強を始めようと思っている人向けの一冊をまとめてみました。
既に認知科学を少し学んだことのある人とって本書は少し物足りなさがあるかもしれませんが、基本的な用語などの理解には参考になると思います。
また本書の中で、もっと深く知りたい人向けに、各章の最後に参考書がいくつか紹介されています。なのでもう一度基礎から認知心理学を学びたい人も、本書から始めるのもいいかもしれません。

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