【要約・書評】『教養としての認知科学』を読んだ感想|認知科学の入門書としておすすめ

はじめに

こんにちは、CenotenBlogです。

今回は、認知科学の入門書としておすすめの一冊をまとめてみました。
それがこちら

著者は青山学院大学教育人間科学部の鈴木宏昭教授。
本書は青学や東大での人気講義を書籍化したものらしい。

本書から学んだこと

✔︎認知科学とはどのような学問なのか。

✔︎認知とは何か。人間はどのように世界を認識しているか。

✔︎私たちの認知や行為は、その複雑さに関わらず、多様で精妙な知識によって支えられている。

評価

★★★★☆

あらすじ・内容

この本には二つの目的があるのだが、そのうちの一つはこうしたフレームワークの下で見出された知性の特徴を読者と共有することである。具体的に言うと、どんな簡単な認知、行為であっても、それは複雑なプロセスからなっていること、そしてそれらは多様なタイプの知識の精妙な働きによって支えられているということである。
この本の二つめの目的は、この新しい認知科学のもたらした知見を読者と共有することである。そしてこれらをまとめながら、知性についての新しい姿を描くことに貢献したいと考えている。その姿とは身体を通して環境と関わり合い、ゆらぎつつも、柔軟にそして適応的に自らの内部、外部を変化させていくというものである。

Amazon商品説明より抜粋

感想

ひとこと感想

これから認知科学を学ぼうとしている人向けの入門書。

思ったこと・感じたこと

認知科学という学問の発展に沿って、認知科学の特徴などをわかりやすく説明してくれている、教科書みたいな一冊だと感じた。
特に、紙面の制約上、本書では深く触れられていない箇所も存在するのだが、それらに関する参考書が各章末に紹介されているので、この本を出発点に認知科学について学んでいけると思う。

琴線に触れた言葉

人間と世界は身体、行為を通じて混じり合い、その境界は曖昧なものとなってくる。これらの認知科学の知見を取り入れた哲学者たちは、心が頭蓋骨や皮膚を肥えて世界に広がるという「拡張された心」概念を提案している。
人工知能、特にロボットの分野では、構成論的アプローチが強調される。それは実際に動くもの、動作するものを作り出すことにより、それを可能にするメカニズムを探るというものである。そして、実際に人間と似たように振る舞うとすれば、作ったものの中に何かしら人間の認知のメカニズムと同じものが含まれているはずだと、そういうふうに考えるのがこのアプローチである。
人工知能の研究者は、こうして作ったものをモデルとか呼ぶのだが、実際は仮説である。なぜならば、人間と同じように動かす方法はそれ一つとは限らないからである。
作ったものの全てが人間の知性、あるいは知性一般に当てはまるわけではない。
知性の一般的性質を知りたいという認知科学のコミュニティーとはあまり相性が良くない。
作り上げたものの何が認知一般、知性一般と対応するのか、これを見極める必要がある。

終わり

今回は、認知科学の入門書としておすすめの一冊をまとめてみました。
僕も認知科学の勉強を始めたばかりですが、その中で本書は非常に網羅的でわかりやすいものでした。
これから認知科学を始める方はぜひ本書を手に取ってはいかがでしょうか。

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