【要約・書評】『人間』を読んだ感想|そんなものは平凡じゃなくて、多数の異常者だよ。

はじめに

こんにちは、CenotenBlogです。

今回は僕のお気に入りの一冊。

本記事では、僕自身が感じたことも書いています。
皆さんの選書の参考になれば幸いです。

では早速、今回用いた本はこちらです。

著者は芸人の又吉直樹さんです。

評価

★★★★★

あらすじ・内容

僕達は人間をやるのが下手だ。 38歳の誕生日に届いた、ある騒動の報せ。 何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待ち受けていたものとは? 初の長編小説にして代表作、誕生!! 「変な話だが、自分が小説を書くことになるなんて想像もしていなかった子供の頃から、この物語の断片を無意識のうちに拾い集めていたような気がする」(又吉直樹)

登場人物相関図

感想

ひとこと感想

共感しかない。 痛いところをついてくる言葉がたくさん。

思ったこと・感じたこと

何かで成果を上げたいけれどうまくいかない。そんなとき、成功者と比較して、きっと自分には人間が向いていないんじゃないかと思ったことはあるだろうか。僕は大いにある。

本書はそんな感覚を一度は味わったことのある人の心に突き刺さるような苦しい言葉がたくさんある。

が一方で、その中でも這い上がろうとする意志の強さみたいなものを感じ取る。

琴線に触れた言葉

僕たちの罪の意識は自分が凡人であることによる

自分にも何かできたんじゃないかって。でも実際にはやらなかったんだよ。それがすべて。だから、あとから何をいっても無駄なの

自分で責任取れない甘えたやつの作ったもんに金払えるか?

なんで自分達と似たとこから這い上がったやつにだけ過剰に反応するんかね。みっともない。

自分で何かを作る時に楽しようと思うことが既に変なんだね。

誰かにとっての最高だったら恥ずかしがる必要はないんちゃう?

想像力と優しさが欠落したやつは例外を認めずただの豚

自分が書きたいことを書けばいいのに、それでは需要がないから仕方がないと、どいつもこいつももっともらしい溜息を吐くのだろうけど、結局は言い訳だろ。

ナカノタイチが持つ平凡さ。そんなものは平凡じゃなくて、多数の異常者だよ。

アホの方が圧倒的に早いねん。アホはクリントン・イーストウッドに触れんねん。

すごい奴が想像するダメなやつなんて、わざと下手に書いた絵よりしょうもないで。天才のふりして大失敗するのが面白いねん。

何もないということは全部あるということ

自分も含めて僕たちは人間をやるのが下手なのではないか。人間としての営みが拙いのではないか

この先、失敗することもあるだろう。のんきに浮かれていた自分を恥ずかしく感じるかもしれない。だが、ちゃんと人間の顔をして生活を続ける人間を見た。自分は人間が拙い。特別な意味や含みなどない。そのままの言葉として自分は人間が拙い。だけど、それでもいい。

終わり

燻っている全人類に読んでほしい一冊。

自分の中のナカノタイチを見つけてみてください。

最新情報をチェックしよう!