【まとめ】博士課程学生がおすすめする研究に役立つアプリ・ツール18選

・研究で使える便利なアプリを知りたい
・研究論文の管理ツールを知りたい
・研究の効率をあげられるアプリやツールを知りたい

こんにちは、CenotenBlogです。

この記事では、上記の悩みにお答えします。

  • 本記事の内容
  • 研究おすすめツール7選
  • 論文管理ツール11選
  • 研究効率化アプリ5選

この記事を書いている僕は5年制博士課程の1年生で、ロボットに関する研究を行っています。

こういった僕が解説をしていきます。

研究おすすめツール7選

まずは僕が普段使用しているおすすめツールを5つ紹介。

  1. Google scholar
  2. Mendeley
  3. iCloud / その他クラウドストレージ
  4. GoodNotes 5
  5. DeepL Translate
  6. Overlearf
  7. Notion

これら7つについて、それぞれ順番に紹介していきます。

その①:Google scholar 

論文検索ツールといえばGoogle Scholar。
Googleが提供する学術論文検索用エンジンです。

Googleならではのシンプルなデザインでとても使いやすいのが特徴。
操作方法も普段使用しているGoogle検索エンジンと同じなので、サクサク参考文献を探すことが可能ですよ。

僕は研究初期段階に適当に論文を探したり、研究背景を幅広く調べる際によく使用します。

強いて注意点を言うならば、論文のヒット数が限りなく多いので、論文のタイトルや概要を見て面白そうと思ったものだけを読むようにすることですかね。

技術の移り変わりの早い情報系の論文とかだと、割と古い論文が上位表示されたりするので、そこも注意が必要ですね。

ひとまずいつでも使えるようにブックマークしておきましょう😌

▷▷Google Scholar 

その②:Mendeley

次は論文管理ツールです。

Google Scholarなどで集めた文献をクラウド上で管理できるツールです。
論文がクラウド上で管理されるので、パソコンでダウンロードして、タブレット端末で文献を読んだり、外出中に携帯で見つけた論文をMendeleyに登録後、後日パソコンでアクセスしたり、何かと便利なツールです。

また、Mendelyを利用する最大のメリットは、Mendeley citation pluginと呼ばれるプラグイン機能にあります。
なんとこのプラグイン機能、文献の挿入や参考文献リストを全て自動で作成してくれるのです。

僕もこの機能を使用するようになってから、論文作成の効率とスピードが格段にアップしました。

MicrosoftのWordのプラグインもあるので、普段ワードで論文を書いている人でも、簡単に論文を引用することが可能できますよ。

ただし一点だけ、短所があります。
それは動作が非常にもっさりしているところ。
正直、Mendeleyの内部で論文を読むのは若干苦痛を覚えます…

なので僕は次に紹介するiCloudなどの別のクラウドサービスに論文を一旦保存し、引用する際にみまとめてMendeleyに登録しています。

▷▷Mendeley

その③:iCloud / その他クラウドストレージ

論文をいつでもどこでも読んだり保存したりしたい方は、iCouldなどのクラウドサービスがおすすめ。
iCloudはAppleユーザならば誰でも5GBまで無料で使用することが可能です。論文程度のデータ量ならば最初のうちは有料プランにする必要もありません。

僕はPCで見つけた文献をiCloudに保存し、iPadで読むといった使い方をしているのですが、デバイス間の同期速度も全く気になりません。通勤時間などの隙間時間にiPhoneで論文を読むなんてことも可能ですよ。

仮に5GBの容量を超えそうな方がいても、月額130円で50GBのプランに変更可能です。

▷▷iCloud

その④ : GoodNotes 5

次におすすめなのがGoodNotes 5というアプリ。
このGoodNotesは主にタブレット端末で手書きノートとして使われるアプリなのですが、論文などのPDFのインポートも可能で、そこに自由に手書きでメモを取ることが可能です。

僕みたいにどうしても論文に直接メモやマーカーを書き込みたい人には必見のアイテム。

このGoodNotesを使用することで、論文を印刷する手間やコストも抑えることが可能。
さらに論文を電子で管理することになるので、デスクの上が紙の論文で散らかったりすることのない、ペーパーレスでストレスフリーな最高の研究環境を手にすることができます。
もちろん、論文内の内容を検索して探すことも可能に。

ただしこのアプリ、iPadなどのタブレット端末がないと意味がありません…

iPad自体決して安くはないですが、費用対効果は絶大ですよ。

少し話がそれましたが、最後に、もう一点。

実はGoodnote内のデータは全てクラウドに自動保存されます。
なので、スマホなどでどこからでも自分のとったメモを見返すことも可能に!
本当にめちゃおすすめです。

▷▷GoodNotes 5

その⑤ : DeepL Translate

次は翻訳ツールですね。

DeepLの存在を知らなかった人は、今すぐ秒でブックマークしておきましょう。

▷▷DeepL Translate

Deeplの翻訳精度はGoogle翻訳とは段違いです。
特に論文に出てくるような難しい専門用語でも、普通に理解可能なレベルで翻訳結果を出力してくれます。

英語が苦手で論文に苦手意識のある人でも、Deeplさえあれば怖いものなしです。

少し前までは、一部の数式や記号を含む文章の翻訳に若干注意が必要だったのですが、最近はどんどんその傾向も減ってきている印象です。
間違いなく無料翻訳ツールの中でトップクラスの翻訳精度。

ちなみに僕はDeeplの有料会員に登録しており、バキバキに使い倒しています。

余談ですが、有料会員になると、論文などのPDFをドラックアンドドロップしただけで、論文が体裁そのままで日本語のPDFとして返ってきます。
初めて使った時はマジでビビりました。Deeplのある時代に生まれてよかったと心から思った瞬間でした。

ちまちまコピペするのが面倒な人は有料プランおすすめ。

▷▷DeepL Translate

その⑥ : Overleaf

おすすめツール6つ目はOverleafです。

OverleafはWeb上で論文の執筆が可能なツール。論文を作成するためだけに作られたのかの如く、使いやすく、Webサービスなので、世界中の誰とでも共同で作業を行うことが可能。

ちなみに、OverleafではTexと呼ばれる特殊な文書処理システムを使用する点で注意が必要です。

ただ、Texの習得自体は、簡単なレベルであればすぐにできるので、論文を作成しながら高度なスキルを身につけていけば問題ないですよ。

情報系のほとんどのLabではOverleafで論文作成を行うと思います。なので情報系の人は必須。

▷▷Overleaf

その⑦ : Notion

最後におすすめしたいツールがこちら。
Notionです。

僕は最近Notionを研究の管理ツールとして導入しました。
まだ使用して数ヶ月しか経っていませんが、すでに十分すぎるほど研究の効率を上げてくれているので、最後にご紹介します。

Notionの一番の特徴は、全てのデータを一元管理できる点です。

僕の場合だと、論文管理をはじめ、研究ノートやガンチャートなど全てNotionで管理し始めています。

Notionはカスタマイズ性が高く、驚くほど自由に使いこなすことが可能。
今から研究を始める方は、Notionでデータを一元管理することで、無駄なアプリやツールを減らすことができるのでおすすめ。

すでに他のツールを使っている方は、時間のあるときにNotionに移行してみてください!

▷▷Notion

以上が普段僕が使っている研究おすすめツール7選の紹介でした。

ここからは論文管理ツールにテーマを絞って解説していきます。

論文管理ツール11選

研究論文を管理する際に使用するツールは大きく分けて以下の4つ。

✔︎論文管理ツール
  1. 論文検索ツール
  2. 論文管理ツール
  3. 研究ノート
  4. 翻訳ツール

これら4つについて、それぞれ順番に紹介していきます。

① 論文検索ツール

論文検索ツールで主要なのが以下の3つです。

✔︎論文検索ツール
  • Google scholar
  • Microsoft Academic
  • arXiv

Google scholarは先ほどすでに紹介したのでここでは省略します。

Microsoft Academic

Google scholarの次のおすすめなのが、Microsoft Academic と呼ばれる検索ツール。
多分知っている人は少ないかも。

Microsoft Academicの特徴は検索力の高さです。
僕も詳しくはわかりませんが、Microsoftの研究チームが開発した技術によってGoogle Scholarよりも高い検索能力を持っているみたいです。

Google scholarにはない便利な機能も色々搭載しているみたいなので、使いながら徐々に慣れていくといいかもです。

ひとまずブックマークしておくのが良いかと。
▷▷Microsoft Academic

arXiv

arXivは物理学、数学、コンピューターサイエンス、量的生物学、計量ファイナンス、統計学、電子工学、システム科学、経済学などの分野の研究論文の電子ファイルを受け付けているリポジトリ。

BioRxivと呼ばれるものが、生物系の分野向けにもあります。

リポジトリに登録した論文は、プレプリント版として扱われるのが一般的で、同じ論文が学術誌で出版されれば、arXivのプレプリント版にDOIを追加することができます。

入手したい論文が有料ダウンロードでしか見つからない場合はarXiv検索してみましょう。
案外見つかるかと。

ちなみに僕の分野の論文はほぼ全てarXivで見つけることができます。

▷▷arXiv

▷▷bioRxiv

② 論文管理ツール

次に論文管理ツールの紹介。
論文管理のツールは以下の4つがおすすめです。

✔︎論文管理ツール
  • Mendeley
  • iCloud
  • Google Drive
  • DropBox
  • Notion

MendeleyiCloudなどのクラウドストレージについては、おすすめ5選で解説しているので、ここでは省略させていただきます。

Mendeley以外の論文管理のツールに関しては普段から使い慣れているものを使えば良いかと。

③ 研究ノート

次に研究活動に欠かせない研究ノートです。
以下のツールがおすすめ。

✔︎研究ノート
  • GoodNotes 5
  • Evernote
  • Notion

GoodNotes 5はすでに紹介しましたね。メモを手書きで残したい人におすすめ。

研究ノートは電子で取っておくと、後々の管理が楽になりますよ。

▷▷GoodNotes 5

⑤ 翻訳ツール

最後が翻訳関連ツールの紹介です。

✔︎翻訳ツール
  • DeepL Translate
  • Shaper

DeepLは既に紹介しました。
DeepLを使えば論文をスラスラ読めるのでおすすめ。

ただし、文字数制限などがあるので注意が必要。

また、本文をそのままコピペすると改行マークなどがうまく読み込めず翻訳ミスが起こることがあります。そんなときは、Shaperと呼ばれるツールを使用することで、改行のミスなしで綺麗翻訳が可能です。

DeepLに直接コピペするのではなく、Shaperにコピペするだけで文章の体裁を整えることが可能。

こちらも無心でブックマークです。
▷▷Shaper

研究効率化アプリ5選

最後に研究に関する作業の効率をさらに上げるためのツールをいくつか紹介。

✔︎研究効率化アプリ
  1. 研究資料作成用ツール
  2. タスク管理ツール

それぞれ順番に紹介します。

その① : 研究資料作成用ツール

研究の進歩報告やポスター作成に使用できるツールを下記にまとめました。

✔︎研究資料作成用ツール
  • Adobe Illustrator
  • いらすとや
  • FLAT ICON DESIGN
  • ICOOON MONO

Adobe Illustrator

Adobe Illustratorはプレゼンテーションなどに使用するイラストを作成する際に活用できます。

デザインの自由度が高い分、操作になれるのに多少の時間が必要。

▷▷Adobe

いらすとや

いらすとやは無償利用可能なイラストが簡単に手に入るサイトです。

無難なイラストから時事ネタ系のイラストまで幅広いデザインが特徴です。

いらすとやのデザインは抜群に使いやすいのでとりあえずブックマーク。
▷▷いらすとや

FLAT ICON DESIGN

FLAT ICON DESIGNも無償で利用可能なアイコンデザインが手に入るサイトです。

アイコンデザインのサイトは他にもありますが、クオリティが高いこちらのサイトがおすすめです。
▷▷FLAT ICON DESIGN

ICOOON MONO

ICOOON MONOはシンプルなアイコンが無償で手に入るサイトです。

ICOOON MONOでは膨大な数のアイコンが無料でダウンロード可能です。
▷▷ICOOON MONO

その② : タスク管理ツール

最後がタスク管理ツールです。
タスク管理ツールとしておすすめなのTrelloです。

✔︎タスク管理ツール
  • Trellor
  • Notion

Trelloではタスクごとの期限を設定したり、タスク内で細かいチェックリストを作成することができます。
さらにタスクを共有することで、チームでのタスク管理を行うこともできます。

僕は研究以外のタスク管理にもTrelloを使用していました。

見た目や使いやすさから、タスク管理にはTrelloがおすすめですね。
▷▷Trello

以上で、今回は終わりにしたいと思います。
下記の記事で、研究におすすめの本も紹介してます。
参考までに、どうぞ。

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